サブスク向け販売管理システムとは？
サービスをサブスクリプション形式にて提供している企業の業務部門では、毎月や定期的に発生する定額の請求書の発行や入金消込の業務、また経理部門では売上計上や売掛金の消込、前受金の仕訳業務までが業務範囲と言われております。
これらの業務を効率化するためのサブスク向け販売管理システムのメリットなどをご紹介いたします。
サブスク向け販売管理システムとは？
サブスク向け販売管理システムとは、1ヶ月、3ヶ月、半年、もしくは1年間分の料金の請求書を漏らさず発行し、回収業務に対応するシステムであり、元帳、残高一覧、集計表等の基本帳票が出力されるものです。
毎月や定期的に発生する定額の請求書の発行や入金消込の効率化ができ、また経理部門では売上計上や売掛金の消込、前受金の仕訳業務を行うことができます。
サブスク向け販売管理システム導入のメリット
営業、契約管理担当者のメリット
- 部門別、商品セグメント別などの売上集計の自動化
- 開始、終了予定を含めた契約の管理
- 部門や商品セグメントによる予算設定による予算実績対比が可能
業務部門担当者のメリット
- 定期請求機能により毎月の請求書発行に掛かる時間を短縮
- 支払手数料や仮受消費税差額の自動判定が可能な入金自動消込による入金処理の簡素化
経理部門担当者のメリット
- 請求金額を期間按分する機能により月々の売上分割計上をシステム化により売上管理業務を簡素化
- 前受金・前受収益の管理が可能
- 回収予定/未回収一覧など債権情報の迅速な確認が可能
全社を通してのメリット
- セキュリティ強化…パスワード、ログ情報の管理、システム使用権限を分けた運用
- 業務を全社で一元管理出来るので、業務の標準化が行なえる（属人化の防止）
サブスク向け販売管理システムでの入金時の前受金発生と売掛金の消込の判断の自動化
顧客から代金が支払われたときに、その代金が売掛金に対する入金なのか、それとも前受金（前受収益）になるのかは、入金時の伝票日付と売上計上時の伝票日付で判断します。
サブスク向け販売管理システムでは月末時点で、入金時の伝票日付と売上計上時の伝票日付を比較し、入金時の伝票日付が売上計上時の伝票日付より前であれば「前受金（前受収益）」になります。反対に、売上計上時の日付が先の場合は「売掛金」になります。
債権管理システムでは、それぞれの伝票の日付から、前受金（前受収益）か売掛金に対する入金かの自動判定ができることで効果を発揮します。
すでに身近なビジネスとして浸透しているサブスクリプションビジネス。導入する企業は今後も増え続け、市場はさらに拡大していくと予想されています。
これからは、サブスクリプションビジネスを促進しても管理体制や業務管理に重要不可欠な「サブスク向け販売管理システム」の導入が必要です。
サブスクリプションビジネスに対応する販売管理・債権管理システムでは、会計システムと連携し、会計パッケージの機能を補完し、請求業務・仕訳判定・入金消込などの自動化で営業事務や経理の業務効率化、各種帳票作成などの機能を備えていることが重要です。
経理部門の作業も考慮したサブスク向け販売管理システム
サブスク向け販売管理システムの選び方の一つとして、経理部門も考慮したシステムを選ぶこともご検討ください。経理部門の業務も考慮した場合、次の機能や特長が備わっているシステムを選ぶことが大事です。
- サブスクの売上計上基準に対応し、売上管理が容易にできること
- 前受金や前受収益の仕訳に対応していること
- 入金消込の自動化ができること
当社の販売管理システムAllyは、これらの機能や特長をすべて兼ね備え、営業業務部門だけでなく経理部門にも重点を置いて開発されたものです。
サブスク向け販売管理システムでよく出てくる用語解説
前受金とは？
前受金は、商品やサービスに対して先にお金をいただくものです。手付金や着手金、回数券の代金なども前受金に該当します。
前受収益とは？
一定期間で提供する継続的なサービスで先に代金を頂いた場合には、契約の時点ですでにサービス内容が決まっているので、前受金とは言わず、前受収益と言います。レンタルサーバーや定期メンテナンスなどで先に代金を頂いた場合は、前受収益になります。
売掛金とは？
売掛金とは、商品やサービスを提供して売上が発生しているが、まだ回収できていない代金のことです。簡単には、前受金は先にもらうお金、売掛金は後でもらうお金と言えます。
